denshikobo’s blog

PICプログラミングやPCの操作で感じた日々の由無し事を綴ります

動作テストでOscilogiを壊した

(2016.09.25)
机の脇にPIC32MX250F128Bが二個転がっています。充電器の動作テスト中に交換したものです。Oscilogi410の信号入力端子に保護回路は付いていないので、0~3.3Vを越える電圧を掛けるとPICに異常電流が流れて壊れてしまいます。Oscilogi410に接続する箇所の電圧はチェックしてあったのですが・・・

充電器の動作テストは、こんな回路で行いました。OUT+とBAT+、IN-とOUT-は基板上で接続されていて、IN-とOscilogi410のGNDを接続しました。IN+とBAT+は3.3Vを超えるので、抵抗分割(半分に)した電圧を計測しました。それとBAT-とOUT-の間に入っている過放電保護回路の影響を見るため、BAT-端子を計測する(<==これが誤りだった)ことにしました。

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充放電試験を1回行い、さらにもう一回行おうとしたところで異変に気付きました、コマンドの送受が行えなくなっています。調べてみるとPICが熱くなっていました。orz

どこかで(USB電源を接続する時とか?)3.3Vを超える電圧が発生したのでしょうか?
やむを得ずPICを交換して再試験に臨みました。試験前に計測箇所の電圧を再確認してから計測に臨みました。

充電試験・・・無事完了。放電試験・・・無事完了。えっ!
PICが熱くなっています。あっ!

ようやく気付きました。放電試験終了時に過放電保護回路が働いてBAT+端子の電圧が0Vに落ちます。するとBAT-端子は-3.5Vになるのです。その結果PICから異常電流が流れて・・・

 

という訳でBAT-端子の計測は止めて、3個目のPICで計測した結果がこれです。

充電試験の結果。グラフの縦軸は単位換算した電圧(V)で、横軸は時間(秒)です。

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放電試験の結果。同じく縦軸は電圧(V)で横軸は時間(秒)です。

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凡そ1Aの電流が4200秒流れていて、最後に過放電保護回路が作動してバッテリー電圧(BAT+端子)が0Vに落ちています。


充電完了時のBAT電圧は4.0Vで満充電には達しないようです。その結果、1A放電時の電池容量は1000mAhと、公称値の1/3程度しかありませんが(<==自分にはこれでも十分なので)、取りあえずO.K.です。