denshikobo’s blog

PICプログラミングやPCの操作で感じた日々の由無し事を綴ります

Pic-coloアプリケーションの候補ができた

Pic-coloはPICを使った実用アプリの開発環境として提案していく予定です。

 

となると、PICの機能を紹介するサンプル・プログラムだけでは不十分で、実用アプリの開発例を提示しなければなりません。

 

実用アプリの候補はいくつかあります。しかし、どれも地味というか・・・華がないというか・・・

 

そんな中で何とか実現したいと考えているのが『Pic-colo Theremin』です。

 手の動きで音を操作する装置(楽器)で、DACの分解能が課題です。

 

『8bitDACのVref+とVref-に5bitDACの出力を加え、二つの5bitDACの出力差を256分割して12(13)bitDACを構成する』という方式を考えていて、その実現可能性を早急に確かめる必要があります。

 

MCCを使ってペリフェラルをサクサク設定して、DAC1、DAC2、DAC4の設定を変えながらAD変換した結果を画面表示する・・・Pic-coloなら簡単に実現できます。

 

早速、回路を組んでみたのですが、どうも5bitDACの出力がおかしいのです。5bitDACのPositive ReferenceにFVR_buf2を設定したのですが・・・

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(MCCで Positive ReferenceにFVR_buf2を設定した)

 

マニュアルを調べると、Positive Source Selectは1bitで、VccまたはVref+のいずれかを指定することになっていました。orz

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(5bitDACのPositive ReferenceにFVRは選べない)

 

Verf+には5bitDACの出力を接続しなければならないので、5bitDACのPositive Referenceとしては使えません。Vddを選択して5bitDACから0V~3.3Vの出力が得られるようになりました。(<==電源ノイズの影響が気になる)

 

実際、Raspiの3.3V電源だと12bitADCの計測値はばらつきます。しかし、平均化処理を施した結果を見ると、12bitbit分解能のDACとして動作していることが確認されました。

パチパチパチ~

 

この12bitDACが音源として使えるかどうか(?)まだ分かりませんが、『Pic-colo Theremin』の実現に向けて一歩前に進みました。